ハンディキャップ・プログラマ〜麻痺と向き合う〜

一番の悩みの種というか、今の自分と向き合わなければならないのが、手の機能回復が主目的になるリハビリ、作業療法だ。

 

本来であれば、脳卒中で奪われた脳の思考する機能の回復も担うらしいのだが、幸い、自分はそちらのお世話にならずにすんだ。

 

倒れた当初、ピクリとも動かなかった腕だが、入院中に肘をある程度コントロール出来る程度までは回復していた。が、プログラマの仕事道具である指については、いまいち芳しくなかった。それでも、握る方には少しは動くぐらいまでは回復している。

 

この指を動かすというのがなかなか高度な機能で、特に指を伸ばすと言う機能と、指をそれぞれ個別に動かすという機能がなかなか回復しないとの事で日々精進とはこの事だと自分に言い聞かせる日々だ。何しろ”指の動かし方を思い出せない”のである。麻痺というと痺れるイメージがあるが、実際は*動かし方が分からない*のである。リハビリは半ば修行の様相である。

 

今日も、モンハンXをプレイする日を夢見てリハビリに勤しむ自分であった。