ハンディキャップ・プログラマ 〜自分の証明〜

僕はまだやれる。と格好はつけてはいるが、あくまでも理屈の上での話で、実際にプログラミングをするのに必要な脳の機能に障害がのこっていないか?は実際にやってみないと分からない。

 

折しも、退院し元職に復帰する旨を伝えた病院側から「本当に復職できるのか確認してください。」という、なんだか自尊心をひどくえぐられるような話をされていた。生まれつきの跳ねっ返りな性格でなにくそっ!と上げてはいけない血圧をあげながら、もちこんだノートPCを目の前にはて、どうしよう?と頭をひねった。

 

片手でのプログラミング自体まだ慣れていない上にテザリングでのネット接続もあまり快適とはいえない、ということで、API使えばすぐ出来るだろうとたかをくくり、QiitaのContributionでユーザをソートするスクリプトを作り始めた。言語は以前から触ろうと思っていたPythonを選択。(尤もこの目論見はハズレ、思いの外手こずることになった)本当に簡単なコードしか書いていないもののプログラミング自体はとても楽しみながら、集中してすすめる事ができ、論理的にものを考えて、それをコードに落としこむ能力と集中力に問題がなさそうだと、自信が持てた。

 

既に現場からは離れている中間管理職の自分にとって、プログラミング出来ることが「復職して今までどおりに働けること」の証明にはならないが、自分の根幹に関わる部分に自信が持てたのは、油断すると不安で潰れかねなかった当時の精神状態を考えれば、かなり大きな事だった。